2011年以来となるクロアチアのOUTLOOK本祭に行って参りました。音楽的な部分の話は置いておきまして、サウンドシステム面からのリポートを書いてみたいと思います。フェスの詳細はオフィシャルWEBなどで確認ください。圧倒的なロケーションは相変わらずでした。サウンドシステムはメインステージのTHE HABOUR ARENAはMartin MLA(多分RJJONESによる)で、THE CLEARINGはMARTIN AUIDO W8LCにMARTIN AUDIO WLX GS SUB。THE GARDENはVOID Arcline6にArcline XとStasys X、THE FORT ARENA 1は話題となった大抜擢のREGGAE ROAST SOUNDSYSTEM。REGGAE ROASTのシステムはMETA ACOUSTICS製のシステムで、今回はNOISE CONTROL AUDIOのキックベースを追加してエンジニアを招聘したようです。チューニングも念入りにやっていました。THE MOATは毎年恒例のNOISE CONTROL AUDIOのディレイスタックで、4年前に比べてフロントのスタックにSUBが追加されキャンセリングSUBも導入されていました。ARIJAステージはTrue Soldiers Productions???(違うかも)のショートスクープとES18-BPHのシステムでした。THE VOIDはVOIDのARC ARRAYとINCUBUSのハイブリッドスタックにインフィルでAIR ARRAY、DJモニターは噂のプロトタイプが導入されていました。NOAH'S BALL ROOMはVOID Air MotionとStasys 218、MUNGO'S ARENAはPowersoft X8を導入した安定のMUNGO'S HIFI。BOAT PARTYは3隻すべてElectrikalのシステムで、BEACH PARTIESはDUB SMUGGLERSのサウンドシステムでした。
THE VOIDの音の評価はやはり高く、特筆すべきはやはりベースのクオリティの高さでした。音量、音圧、そして音色、ベースの表現力という部分では一歩も二歩も先に進んだシステムだと思いました。また、個人的にはオーソドックスなフルサイズ18'BLHの限界を感じました。少なくともクラブサウンドに関しては21‘時代に完全に入った実感があり、同時に21と15、18と12というベースとキックの相性も確証が持てた気がします。ちなみに、古代遺跡で行なわれた前夜祭のラインアレイはEVでした。相変わらずサウンドマンにとってOUTLOOKは非常に勉強になるし楽しいフェスであることに違いはありませんでしたし、また各ステージのサウンドマンが皆親切で、撮影や質問などフレンドリーに協力いただきました。この場を借りてあらためて御礼申し上げます。
Date : 2015.10.13